ヴィアマーレ

Mares HORIZON SRC 講習、4月始動!

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Mares HORIZON SRC 沖縄上陸!

SCRって何?

TBS日曜劇場ドラマ「DTU」で一躍注目を集めそうなSCR(セミ・クローズド・リブリーザー)

その世界をレジャーでリアルに体験できるのがMares Horizon !

そもそもスクーバシステムというのも空気のない水中で呼吸を継続することができることを可能にするという意味でまさに生命維持装置です。しかしながらスクーバでは吸入した空気をそのまま廃棄するわけで、人類は吸った空気からたったの5%ほどの酸素しか取り込むしかできないので、結局呼気として16%ほどの酸素濃度の呼気をそのまま捨ててしまっています。

SCRはセミ・クローズド・リブリーザーの略で、日本語で書くと「半閉鎖式呼吸器」と訳されます。スクーバはいわゆる「オープン・サーキット」なので、吸った空気は全て排気してから、シリンダーから新しい空気を呼吸します。一方、SCRでは一旦排気した空気から人体に有害な呼気に含まれる二酸化炭素を特殊なマテリアルに吸着し、同時に必要な分だけの新鮮な空気を供給することで生命維持を図るシステムです。したがってオープンサーキットでは常識的となる深度が深くなればなるほどエアーの消費が多くなるという常識は覆されます。ホライゾンでは25mあたりで潜っている時がエアーの消費量が最も効率的で、むしろ水深が浅いと消費量が多くなるという傾向があります。ちなみに最近ではホライゾンで通常のスクーバのガイドもしていますが、EAN32のシリンダー1本で2ダイブ、場合によっては3ダイブ、シリンダーを交換しなくてすみます。

 

今までのSCRとMaresホライゾンの違いとは?

SRCと言えば、少しベテランのダイバーや、特にインストラクターの方々の認識としては、リスクが高すぎる、高価という印象が大きく、今でもSCRを始めると言うと古株の先輩には「気をつけろ!」とお叱りを受けたりします。そんな世界なので、これまでは一部の水中カメラマンや洞窟ダイビングなど、大深度や、特殊な環境を専門とする一部のテクニカルダイバーらが使用する極めて特殊な世界でした。これまでのSRCシステムでは空気源として100%の純酸素を使うものがほとんどだったので、システムに不具合があると即、酸素中毒という命に関わるリスクに晒されることになりかねませんでした。一方MaresのHORIZONでは空気源としてエンリッチを使います。従って、これまでのようなシステム不良による酸素中毒の危険性からは解放され、いわゆるフュエル・セイフなSRCを実現しました。エンリッチの酸素濃度とシリンダーの容積にもよりますが、EAN32の10リットルシリンダーならMAX30m、45分のダイビング2本がシリンダー1本で十分賄えます。通常のスクーバダイビングでエアーの消費が早くてお悩みのダイバーさんにはある意味、副音かもしれません。エアー切れの船上ボッチが解消されることは間違いなし!!これからは他のダイバーの最後に悠々とエギジットすることも可能です。

 

Maresホライゾンのメリット

 

10リットルのEAN32シリンダーで誰でも最大水深25m、45分の潜水を2回タンクチェンジなしで可能。

まだ日本では入手困難ですが、5.7ℓのアルミシリンダーなら女性でも陸での取り回しも快適です。とりあえず当店ではとりあえず数本、4月には用意できる予定になってます。

先にも触れましたが、まずはスクーバで常識の深度が深くなればなるほど空気消費量が多くなるという常識は無くなります。ホライゾンではむしろ浅い水深で潜っている方が消費量が多く、水深25m前後で潜っている時が最も空気消費量が減少します。したがってこれまで空気消費量に悩まされてきた男性ダイバーには副音です。

 

排気音からの解放

吐いた空気を全て排出せずに再利用して、不要な二酸化炭素を排除し、必要なフレッシュな空気を供給するので、スクーバに比べれば排気が極めて少なくなります。全く排気音がしないわけではないですが、音に敏感なお魚にはストレスを与えることなく観察、撮影が可能です。典型的なケースだと、ガーデンイールなどはこれまでにないくらい近くに寄れます。

 

 

寒くない!

これはホライゾンを使用して実感したメリットです。自分の吐いた空気をもう一度吸うわけですから、まずは、吸う空気が暖かい!スクーバでは都度タンクからの圧縮空気を吸入するので、圧縮した空気が減圧する時には必ず温度が下がります。夏場ならともかく冬場は結構辛いものですが、ホライゾンでは常に自分の体温で温められた暖かい空気を吸うことができるので真冬でも水中での寒さの苦痛から多少は解放されます。

 

喉が渇かない!

先ほどの寒くない!と同じ理屈ですが、シリンダー内の空気というのは充填時に圧縮される際に熱が出るので極めて乾燥しています。スクーバダイビングでは非常に喉が乾くのはそのためです。ホライゾンでは自分の吐いた空気を基本的に繰り返し吸うことになります。自分の呼気の水分がそのまま循環しますので、スクーバほど喉が乾くことはありません。その上、呼気から結露した水がマウスピースのチャンバーに溜まってきますので、その水を水中で飲むこともできたりします。まぁこの結露の水を水中でクリアするテクニックとかも講習ではあるのですが、自分は勿体無いので基本、溜まった水分で喉を潤してます。水中で普通に真水を飲める!これはある意味ホライゾンの醍醐味かもしれません。

 

 

Maresホライゾンの将来

Mares ホライゾンは間違いなくこれからのダイビングの地図を書き換えることになるでしょう。ホライズンを初めて50本ほど潜りましたが、正直なところ、陸上での準備や後片付け、メンテナンスはスクーバに比べればかなり面倒です。しかしその面倒さを考慮してもあまりある水中での快適さは一度体験して見なければわからないでしょう。

 

Maresホライゾンの展望

現在のところ日本にあるMares Horizonはたったの15台ほど。沖縄には自分が持っている1台のみです。もちろんMares Japan でも引き続き追加発注はかけてますので次のシーズンに向けて数は増えるとは思います。当面は自分もインストラクター認定を受ける前提条件をクリアするために今はひたすらホライゾンで潜りたおしてます。3月中にはインストラクター認定を終了し、4月からはホライゾン講習を開始できる体制を整えたいと思います。まずは体験ホライゾンのコースとかも開催できればとは思っていますが、ホライゾン本体の入荷次第ですかね。

 

 

ちなみにMaresホライゾン講習のお値段は?

Mares HORIZON 講習は今のところ実機購入で税込  ¥121.000-  を予定しております。

ホライゾン実機レンタルの場合は別途レンタル料が発生します。

 

ちなみに、ホライゾンの器材本体は税込 ¥660.000- 程度、本格的な導入時には少し高くなるかもしれません。またテクニカルダイビングに必須なフロートやリール、ナイフなども必要になります。さらに当店で潜る際には個人で準備する必要はありませんが、テクニカルダイビングに対応していない国内外のサービスでホライゾンで潜る場合は、シリンダー・ジグ(シリンダーをサイドマウントで携行するためのアタッチメント)やテクニカルのレギュレーターは欧州仕様のDINなので日本のシリンダーに対応するためにアダプターが必要ですし、その他のテクニカルに必須の関連器材を揃える必要があります。

高い!と思われるかもしれませんが、ハイエンド・スペックのダイビングコンピューター機能を兼ね備えたコントローラーや専用の残圧計付きのレギュレーター一式を含めた価格ですので決して高価ではありません。むしろそれに見合うメリットは計り知れません!というか元々ホライズン以前のSRC器材は器材自体で軽く100万を大きく超えていました。例えは適切ではないかもしれませんが、考えてもみてください。今でも一部現存しているようですが、かつての悪徳ダイビングショップの普通のスクーバダイビング機材一式が100万程度だったのに比べれば、よもや、よもやだ!ではないでしょうか?

もちろん本体を購入することなくレンタルユースも検討しています。レンタル料金に関しては今のところ全く白紙ですが、皆さんが気軽に体験できるよう努力したいと思っています。まずはホライゾン本体の入荷状況と、当店の経済状況によりますね (⌒-⌒; )・・ 興味のある皆さんのご希望に添えるよう努力します!

 

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読谷村 残波岬にある「ヴィアマーレ」は水中写真家の案納インストラクターが主宰するダイビングショップ。身障者ダイバー・英語対応で安全管理は日本最高レベル。
とにかく潜りまくりたい、観光もしてみたい、フリーダイビングやテクニカルダイビングなど、どんな要望にもお答え致します!お気軽にご相談下さい。

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    この記事を書いた人

    案納昭則

    潜水歴四十年、総本数12000本を超える現役のSSI(スクーバ・スクール・インターナショナル)インストラクターでありJPS所属の職業写真家。
    2003年にNHK「趣味悠々〜水中散歩を楽しもう(全7回)」講師を担当。上智大学外国語学部フランス語学科中退。
    NPO法人沖縄県ダイビング安全対策協議会事務局長を歴任。

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