SSIのマリンエコロジー系スペシャリティーコースに新たなコースが登場!
ダイビング歴40年を超えてしまったヴィアマーレのオーナーインストラクターが直接レクチャーを担当するSSIのマリンエコロジー系のスペシャリティーコースに最も得意とする分野を含む3コースが追加されました!
当店自慢のコースです。エコロジー系のうんちくはテレビなどの番組でも学べますが、あくまでも断片的な知識です。一度体系的に学ぶとテレビの番組もまた新たな視点で視て、考えることができることはもちろん、実際のダイビングでも造詣を深めることができるでしょう。あなたのダイビングスタイルもガラッと変わること間違いなしです。
皆様の受講をお待ちしております。
ダイバーでない方や、小学生、中学生の受講も大歓迎です。夏の自由研究のテーマにいかがでしょうか?
新しく追加されたコースは以下の3コース
- 海棲哺乳類・エコロジー
- ウミウシ・エコロジー
- 海棲無脊椎動物・エコロジー
目次
既存のコースは以下の通りです。
詳細はこちらからご参照ください。
- マリン・エコロジー
- フッシュ・ID(魚類同定)
- コーラル・ID(サンゴ同定)
- シャーク・エコロジー
- ウミガメ・エコロジー
- マンタ&エイ・エコロジー
受講料等のご案内は固定ページのSSIスペシャリティーティー・コースへ
新たに追加されたSSIマリン・エコロジー系SPの3コース
無料コースのブルーオーシャンズを深掘りするマリン・エコロジーコースが3つも追加になりました。
そのうち2つは自分がライフワークとして取り込んできた分野。これまでの経験なども含め様々なノウハウを伝授できると思っています。
これらのコースはe-Learningと1〜2回のZOOM講習で完結しますのでご自宅にいながらお気軽に受講できます。
海棲哺乳類・エコロジー
クジラやイルカ、アシカやオットセイ、ラッコやホッククジラなどの海で暮らす哺乳類の進化の過程や生態の基本を学び、その経済的価値や保全への取り組みを学びます。
日本近海は江戸時代までは世界有数の海棲哺乳類の楽園でした。
日本中の海ではイッカククジラやホッキョククジラなど北極海のみを生息地とする種を除き、ほとんどのイルカ類を含む鯨類が普通に暮らしていて、和歌山県の太地などの一部の漁村で伝統的な捕鯨が行われてました。
江戸時代末期にペリーが来航し、幕府が開国に至らざるを得なくなった根本的な原因は実はクジラだったということを知る人はほとんどいないでしょう。当時近代捕鯨をいち早く獲得した合衆国は、合衆国近海と北部大西洋のクジラをほとんど捕獲し尽くし、新たな漁場を探して世界中に出て行きました。そして、日本近海に鯨類資源が極めて豊富であることを見つけます。まずは小笠原諸島周辺まで進出しました。
当時の彼らの捕鯨の目的といえば、まだ石油が発見されていない産業革命の直後。あの西欧人が求めていたのは灯りを灯すための鯨類の脂肪分のみ、脂肪を貯蔵したのちの肉は全て廃棄していたのです。初期は帆船でのちに蒸気船となりましたが、太平洋を反対側まで渡ってくるというリスクと食料補給、休息という目的で日本に補給基地が必須となったことは想像に難くありません。そしてペリーが来航することになり、日本は開国するに至るのです。その結果、日本周辺の鯨類はアメリカの捕鯨船団によって全て取り尽くされることになります。
鯨類だけではありません。ラッコやアザラシは毛皮を撮るために主にロシア帝国によって乱獲されました。
そういった歴史的背景や国際問題も含め、海棲哺乳類の未来には複雑な利害関係が入り組んだりしています。
当店のオーナーインストラクターは1989年に沖縄の慶良間諸島で南西諸島では初めてとなるザトウクジラを再発見し、ハワイ大学ケワロ海棲哺乳類研究所に報告、その後、沖縄とハワイの個体群の関係なども共同研究を行った沖縄でのホエールウォッチングの草分け中の草分けなのです。その後の座間味でのホエールウォッチングの草分けでもあります。
その他、カリフォルニアでのロケで、アシカやトド、ラッコの観察と撮影にも成功しています。
海棲哺乳類の現実について知識も経験値も共に高すぎるSSIインストラクターは日本国内では自分で間違いなく自分でしょう。
他のエコロジー系SPに比べてお高い料金設定になっていますが、自分の経験を追体験することがあることを含め、その価値は十二分にあるはずです。特に日本のダイバーには一人残らずレクチャーしたい内容となっています。
ウミウシ・エコロジー
ウミウシの分類学上の特徴や種の識別、生態の基本を学び、その経済的価値や保全への取り組みを学びます。
当店のオーナーインストラクターは約400種類のウミウシを撮影し、専門のウミウシブログを運営しています。
その生態や種の同定、探し方についても知識と経験が豊富です。コースでは座学のみですが、ぜひ一緒にウミウシを探しませんか?
海棲無脊椎動物・エコロジー
無脊椎動物は世界中の生物の90〜97%を占めると言われています。そのうち海に生息する、海綿動物、刺胞動物、扁形動物、環形動物、軟体動物、節足動物、棘皮動物についての分類学上の特徴や、生態の基本を学び、その経済的価値や保全への取り組みを学びます。
腔腸動物のサンゴに関しては専門のコーラル・エコロジー、軟体動物には先のウミウシ・エコロジーが専門トピックとなっていますが、海に生息する生物のほとんどが無脊椎生物です。それぞれのグループについて、生態を勉強し、生態系での位置付けと役割を学びます。
具体的にはいわゆるカイメンで知られる海綿動物、クラゲ、イソギンチャク、サンゴ類に代表される刺胞動物、ウミウシに擬態するヒラムシやプラナリアに代表される扁形動物、ちなみに陸生ではヒルやサナダムシも扁形動物に属します。これらは比較的単純な構造とされる無脊椎動物です。
複雑化した無脊椎動物では、まず危険生物でもあるオニイソメや、釣り餌となるゴカイ、英名をクリスマスツリー・ウォームというロマンティックな名を持つ沖縄ではどこでも見られるイバラカンザシやケヤリムシに代表される環形動物。ちなみに陸生のミミズやヒルも環形動物です。
次は軟体動物。海の宝石と言われるウミウシ、みんな大好きアサリやハマグリ、ムール貝、ホタテ、牡蠣に代表される二枚貝や、サザエやヤコウガイ、タカラガイなどの巻貝、そしてタコ、イカそして生きる化石オウムガイ、これらは全て軟体動物に属します。
地球上の全ての生物の実に75〜80%を占めると言われる節足動物には、陸生の昆虫やクモ類がほとんどですが、水中には、エビやカニ、ヤドカリ、カメノテ、フジツボ、カブトガニなどが含まれます。
最後に棘皮動物。こちらは他のグループと違い、全てが海棲。ウニやヒトデ、ナマコやウミシダなども全て棘皮動物に属します。
あなたの知的好奇心を刺激すること間違いなしです!!
どれもダイバーとして海の知識を深める貴重なコースになります。皆様の受講を心よりお待ちしております!
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