時代はSDGs!今こそ海の生態系への知識を深めよう!
SSI・マリン・エコロジー系スペシャリティーコース
まもなくダイビング歴40年を数えるヴィアマーレのオーナーインストラクターが直接レクチャーを担当。当店自慢のコースです。エコロジー系のうんちくはテレビなどの番組でも学べますが、あくまでも断片的な知識です。一度体系的に学ぶとテレビの番組もまた新たな視点で視て、考えることができます。
皆様の受講をお待ちしております。
目次
BLUE OCEANS PROGRAM(ブルーオーシャンズ)
ブルーオーシャンズ・プログラムはSSIのメンバーであれば誰でも MySSI で気軽に始められる無料のマリン・エコロジー・プログラムです。今、地球の海の生態系は重大な危機に瀕しています。地球温暖化やマイクロプラスチック、大規模な珊瑚礁の埋立て、水産資源の乱獲、などなど、全てが我々人間の生活に起因するものです。今こそ地球市民の一人一人がその事実に目を背けることなく真摯に対峙して、海洋環境を改善するための一歩を踏み出す時です。まずは海の現状と、自分達ができることは何か、考えてみましょう。このブルーオーシャン・プログラムは MySSI のe-Learningで気軽に始められるマリン・エコロジーの基本的なプログラム。軽い読み物のつもりで大海洋の守護神となる一歩を記してみませんか?
訳)
プラスチックごみの総数は5.29 x 10 18(5290京)とも言われ、海面1キロ平方あたり269,000トンにも昇ります。
毎年8百万トンのプラスチックが海洋に流入します。
言わば、毎分清掃車1台分のプラスチックごみを海に捨てているようなものです。
マリアナ海溝の水深1万mの海底にもプラスチックごみが堆積しています。
ウミガメの50%が大なり小なりプラスチックを摂取しています。
海洋を漂うマイクロプラスチックは銀河系に存在する星の数より多いのです。
2050年までにプラスチックは数の上では全ての海洋生物を上回ります。
プラスチックがなければ海はどう変わっていくのでしょう?
ヴィアマーレの取り組み
ヴィアマーレは旧NPO法人沖縄県ダイビング安全対策協議会の事務局として、長年にわたってさまざまな海洋保全プログラムを企画運営してきました。これにはビーチクリーンアップから始まり、海中清掃、釣り糸撤去、オニヒトデ駆除、サンゴ礁モニタリング調査、リーフ・チェックなど多岐にわたります。自分個人的には若い頃から日本の魚類研究の権威である吉野元琉球大学教授と共に魚類調査を担当したり、サンゴ研究の世界的な第一人者である西平元琉球大学教授のサンゴ同定セミナーに何度も参加してその教えを乞うてきました。今こそ微力ながら自分の多少の知識とノウハウを若いダイバーに伝え、世界規模で悲劇に向かおうとしている海洋環境をなんとかあるべき姿に戻し、将来の子供たちに残していければと切に願います。
一人でも多くのダイバーにヴィアマーレの環境保全プログラムを受講いただき、海洋の守護者として、その理念の普及と実践の伝道師になってください。
SSI・マリン・エコロジー系プログラムのご紹介
SSIのエコロジー系のスペシャリティー・プログラムは現在6種類。
受講料等のご案内は固定ページのSSIスペシャリティーティー・コースへ
- マリン・エコロジー
- フッシュ・ID(魚類同定)
- コーラル・ID(サンゴ同定)
- シャーク・エコロジー
- ウミガメ・エコロジー
- マンタ&エイ・エコロジー
無料コースのブルーオーシャンズを深掘りする基本コースのマリンエコロジーと魚類とサンゴの種の同定のノウハウを学ぶ2つのIDコース。そして水中環境の指標として大きな役割を持つ代表的な3つのグループ、サメ、ウミガメ、そしてエイを中心に考えるエコロジーとその保護に対するノウハウ論など。どれも新しい発見が必ず見つかる魅力的で、かつ自分にとってもひいては地球のためにも有益なプログラムです。IDコースのマニュアルは欧米を中心に執筆されていますので、カリブ海や紅海、そしてインド・太平洋もインド洋からインドネシア海域を中心とするいわゆるコーラルトライアングルまでが主に取り上げられています。ヴィアマーレの講習では日本国内に特化した部分をZOOMで詳しくお伝えします。
これらのコースはe-Learningと1〜2回のZOOM講習で完結しますのでご自宅にいながらお気軽に受講できます。IDコース受講の方には沖縄でファンダイビングに参加された際に実際に同定にチャレンジしていただきましょう。
マリン・エコロジー
海洋生態系とは何ぞや?から始まり、進化論や生態学、海洋学などの基礎を学び、人間が海洋生態系にどのように影響しているかを問題提起し、どうすれば海洋生態系を適切に管理し、保護していけるか?というノウハウ論を検討し、最後に一個人ダイバーとして我々ができることは何か、を考えていきます。
フッシュ・ID(魚類同定)・・・あなたも「サカナくん」になれる!かも(笑)
ワタクシお得意の魚類同定、若い頃にはよく環境コンサルタント会社のお手伝いであちこちの現場で吉野先生など、琉大海洋学部の先生や学生に混じって魚類調査をやったものです。橋梁建設などの海の土木工事を行う前には必ず環境評価が行われます。自分がよく担当したのは定点調査、工事の影響を受けると思われる海域に何箇所もポイントを設定して、それぞれの地点であまり動き回らずに一定時間現れた魚の名前と数を記録していくというもの。
さてこのプログラムでも魚類を識別するノウハウを勉強していくわけですが、魚の名前なんて一朝一夕で覚えられるはずもなく、まずは分類学の基礎を学んだ上で、ざっくりとどの仲間か?を特定していきます。その後、種小名がわからなければ図鑑と照らし合わせる作業になります。
おっとその前にまずは世界中の海のうち、カリブ海、インド、太平洋、紅海、の3大洋がいかにして分離され、その生物相がどう影響を受けたかについても学びます。マニュアルではこの3つの海洋の魚類について均等に展開しますが、ここは日本!エリア的には西太平洋に位置し、亜熱帯の沖縄から寒帯の北海道まで実に変化に富んだ生物相に恵まれていますのでヴィアマーレではZOOM座学で日本の魚類相に時間を割いてご説明したいと思います。
コーラル・ID(サンゴ同定)
こちらもワタクシお得意のサンゴ同定。特に造礁サンゴの図鑑には必ず名前が出てくる元琉球大学教授の西平守孝先生のワークショップには何度も参加して勉強させていただきました。
さてこのプログラムでも魚類と同様に、分類学から始まり、カリブ海、インド、太平洋、紅海、の3大洋がいかにして分離され、サンゴの分布と進化にがどう影響を受けたかについてまず学んでいきます。
さて魚類同定とサンゴ同定の大きな違いは、ミドリイシなどの一部のグループのそれまた一部の種を除き、フィールドでサンゴの種小名までを特定するのはまず不可能で、種小名の特定となるとサンプルを採取して骨格を顕微鏡で詳細に調べないと種小名までの特定はまず不可能なので、我々が目指すのは、サンゴの属とその下の科までを特定できるようになることです。マニュアルでは造礁サンゴが中心ですが、ソフトコーラル、いわゆる八方サンゴ亜綱についてはあまり触れられていないのでヴィアマーレではZOOM座学でソフトコーラル類の形態や分類についても時間を割いて説明します。
シャーク・エコロジー
海洋環境を評価する指標として今最も注目を浴びているのがサメの仲間です。サメの仲間は恐竜が絶滅した巨大隕石による地球規模の生物大絶滅をはじめ その後幾度となく繰り返された危機を乗り越えた生きた化石の末裔です。長い年月をかけた進化の結果、生息環境に応じ、実にユニークでバラエティに富んだグループです。また近代の映画やマスコミによるミスリードにより最も人間に誤解されている生き物です。しかし、食物連鎖の頂点に君臨するサメの仲間の個体数の減少は生態系に計り知れないダメージを与えてしまいかねないことが明らかとなり、世界中の良識ある国々ではサメのサンクチュアリーが次々と指定されています。
そんなサメをいかに保護していくか、一緒に考えていきましょう。
ウミガメ・エコロジー
ウミガメは地球上に現存する7種のうち、情報不足とされる1種を除いた全てが絶滅危惧種とされる極めてデリケートな海洋生物です。このプログラムではその7種の識別方法から始まり、その生態を知り、それを前提にどうして彼らが絶滅に瀕しているかを見極め、ウミガメ、ひいては海洋生態系全体の保全のために我々に何ができるか検討します。
マンタ&エイ・エコロジー
このプログラムでは重要な観光資源であり、かつ水産資源としても無視できないマンタを筆頭とするエイのグループを検討していきます。まずはサメとエイの違いを特定し、その同定方法とその生態を知り、それを前提に生態系を保全するために彼らのために何ができるのかを考えていきます。
掲載動画の日本語訳は後日アップします。