読谷村の沖縄そばの名店ベスト3
沖縄そばといえば北部の本部町がトレンドですが、沖縄グルメそのもののトレンド発信基地である我が読谷村にも沖縄そばの名店もたくさんあります。
とりあえずはそのうちベスト3をご紹介!!
写真は新たに撮ったものを少しずつアップしていきますので乞うご期待!
まいにち食堂
読谷村の沖縄そばの名店といえばダントツでこちら。
ただ最近はSNSで大人気のようで常にレンタカーでいっぱい。ほぼ開店と同時にウェイティングかかっているので、地元の常連は最近はなかなか行きずらくなってしまったのは玉に瑕。下手すると午後1時には売り切れになってしまうことも。まぁ繁盛しているはめでたいことです。こちらの沖縄そばを食べてみたい方は、開店前からスタンバイすることを強くオススメします。思いつきで行くと、まずは相当ウェイティングかかってます。あまり待つ余裕のない自分など、定休日の法則や、売り切れなど含めて、現在およそ10連敗中、この2年ほどはありつけてません。
店内はさほど広くはなく、テーブル4卓程度と、カウンター、しめて16人程度でほぼ満員ですが、キッズコーナーがあったりしてご家族連れでも気軽に利用しやすい雰囲気で好感が持てます。
メインの沖縄そばはトッピング違いで、ゆし豆腐そば、アーサそば、塩三昧肉(スーチカー)そば、軟骨ソーキそば、三枚肉そばなども選べますが、なんと言ってもオススメは「生アーサまいにち食堂そば。」
アーサとは沖縄の特産である海苔の一種の海藻。普通は乾燥ものがメインですが、ここでは生の朝どりアーサをトッピングした沖縄そばが味わえます。しかも「生アーサまいにち食堂そば」ではオススメのゆし豆腐(固めてない生の豆腐)と三枚肉もトッピングされていて、いいとこ取りの「沖縄そば」なのです!
ジューシー(炊き込みご飯)も「でーじまーさん!」
ジューシーセットもオススメです。
食後のコーヒーも美味しいですよ!
目次
そんな「まいにち食堂」さんの目標!
沖縄県の指定する「沖縄そばの麺」の定義通りの麺を使い
「ゆでめんの沖縄そば」を未来につなげ、のこしていくために努力しています。
安く・早く食べる沖縄そばのイメージ ❌ ⇨ おいしく・きれいな沖縄そば。になるよう。
★早く★
よりも ⇨
★おいしい★
を大切にしているため待ち時間が発生します。
くわしくは、Googleマップ星1点の口コミをご覧ください。
とのこと。のんびりと料理を待てない慌てん坊さん、逆ギレしてGoogleマップで星一つをつけるような心の狭い方はどうぞご遠慮ください。
逆に待ったからこその美味しさでもあります。
「待てば海路の日和あり」当店ヴィアマーレの創業の理念です。待てないなら待つな。心に余裕のある方のみがほんとうに美味しいものにありつけるのです。
ちなみに昨今は自分にも心に余裕がないのかもしれません。ウェイティングがかかってたら速攻でUターンします。というわけで「まいにち食堂」さんの美味しい沖縄そばには長いことありつけてないのでした( ; ; )
金月そば
読谷本店のほか那覇の国際通りの中心地近くで戦後から地元住民に愛された老舗の食堂「むつみ食堂」を引き継ぎ、改装した「国際通りむつみ食堂店」と「恩納店」が展開。
オーソドックスな「金月そば」「沖縄そば」はトッピングの三枚肉と厚揚げの量が違うだけ。ですが、「坦々そば」や読谷産のそら豆で作った味噌を使った「そら豆味噌野菜そば」などの創作沖縄そばも!
それぞれのそばに合わせて麺の太さや出汁も変えて綿密に計算された味の芸術品に仕上がっています。
サイドメニューの「やんばる鶏ジューシー(炊き込みご飯)」や「くずれ三枚肉のまぜまぜごはん」なんかももう絶品!!
ぜひご賞味ください。
花織そば
ヴィアマーレのランチに一番定番なのがこちら。名前こそ「花織そば」ですが、そば以外にも実に多彩なメニューが勢揃い。
おおよそ沖縄の食堂にあるメニューはまず揃ってるでしょう。
「おかず定食」「トンカツ定食」「麻婆豆腐定食」「ポークたまご定食」「焼きそば定食」「レバニラ炒め定食」「マーボ茄子定食」「野菜炒め定食」「ゴーヤ定食」とあげればキリがない。
沖縄そばも「花織そば」「沖縄そば、」この二つは前の金月そばと同様、トッピングの三枚肉と蒲鉾の量が違うだけ、から「野菜そば」「レバニラそば」「海人そば」「テビチそば」「中味そば」とバリエーションも豊富。
また「テビチ単品」とか「餃子」などのサイドメニューも豊富。
ただし、この店はどれも超絶ボリューミー!なのでご注意ください。
ギャル曽根レベルならともかく普通の女性がなんとか完食できるメニューは「沖縄そば」と「花織そば」のみ。その他のそばは洗面器みたいな器で供される超ボリューミーな沖縄そば!もちろんその他定食メニューもボリューミー。女性ならお二人でシェアしてちょうどいいと思われるレベルなのでご注意ください。
花織そばでの私のイチオシメニューは「味噌汁定食」
ここ「花織そば」という名前ではありますが、ワタクシ、この店に通い始めてかれこれ30年以上になりますが、ここでのオーダーは100%「味噌汁定食。」
「味噌汁定食」とはなんぞや!
沖縄あるあるで昔はよく話題になったのは、自分が学生の頃には何の予備知識もないまま、沖縄の食堂のメニューから内地感覚で「おかず」と「味噌汁」と「ごはん」を頼むと「ポークたまご」か日替わりの「おかず」が一品と「ご飯」が3膳、超具沢山の味噌汁と、下手するとミニ沖縄そばが出てくるというジョークみたいな嘘みたいなホントな事実がありました。
はい!メニューの「おかず」は「おかず定食」なので、いわゆる「ポークたまご」か日替わりのおかず、夏場だと下手すると「ゴーヤチャンプルー」とか「ナーベラー(へちま)炒め」とライス。スープかミニ沖縄そばが付きます。沖縄の味噌汁といえば、ほとんど一人前の野菜炒めがそっくり味噌汁になったような代物で、実に下品に具たくさんで、あじくーたー(味が濃いめ)で実に美味いが腹に溜まる代物にご飯がつきます。ご飯を「別に」頼めばさらに一膳のご飯がきます。
40年ほど前はこれだけ頼んでも全部合わせても1000円程度ではなかったのではないでしょうか?
そして沖縄に数ある食堂はありますが、自分的には沖縄で一番旨い味噌汁は、ダントツで「花織食堂」の味噌汁定食!!
沖縄に味噌汁の名店とされている食堂は何軒かありますが、その全てを食しても、自分的にはやっぱり羽織食堂の味噌汁がダントツで一番なのです!
でもこれがまためちゃくちゃボリューミー。流石に来年還暦を迎える身、最近は食が細くなり大好物の花織食堂の味噌汁も完食できなくなってきてしまったのがかなり堪えるところなのでした。
ホント歳はとりたくないものです!
これが花織食堂の「味噌汁!」
出汁のベースはおそらく鶏ガラと豚ガラを長時間煮込んだ出汁に鰹出汁を合わせてると思われ、ガラについていた肉や軟骨が煮込むうちに自然に落ちて最高の具となってます。そこに島豆腐とキャベツやもやし、ニンジンなどの野菜がたっぷり入って、半分ほど食すと突然出てくる生卵!熱である程度熱が通って黄身はトロトロに。そのまま丸っと食べるのも良し、潰して具に混ぜて食べるのもよし!とにかく最高のイッピンなのです。これで700円はお得!30年前は確か500円だったと思うけど(⌒-⌒; )
ちなみに「花織そば」の名前の由来は?
読谷村は廃藩置県で沖縄県となるまでは「読谷山(ゆんたんざ)間切」という行政区であり、沖縄県になってからも「読谷村」ではなく「読谷山村」でした。ここ読谷の昔からの伝統工芸の一つが「読谷山花織(ゆんたんざはなうい)」と呼ばれる織物です。現在では後継者も少なく風前の灯ですが、なんとか伝統は受け継がれてます。この定食屋の名称の由来はまさに「読谷山花織」なのです。
他にも美味しい沖縄そば屋がたくさん
番所亭
統一琉球王朝のいわゆる「中山国」の北の関所だったのが読谷村の「喜納番所」
古の場所には当時の建物がひっそりと再現されてはいますが、その「喜納番所」のほど近くにあるのがそば処「番所亭」
沖縄の幹線道路である国道58号線いわゆる「ルート58」から少し側道を入ったところなので、ドライブついででにも立ち寄り安いところです。
昔、喜納番所を越えると、読谷とおとなりの恩納の村境である多幸山(たこやま)は名前こそ幸せ多き山、今でこそ「琉球村」などもある観光地ですが、昔は沖縄方言で「ふぇーれー」と呼ばれる山賊が跋扈した怖いところだったそうです。
自分的には味にうるさい「テビチ(豚足)」も合格点で「テビチすば」はもちろん、「ソーキすば」なども絶品です。
でもここにきたらやっぱりオススメは「フェーレー(山賊)すば」
いわゆるソーキと三枚肉とテビチの沖縄そばのトッピングオールスターズのそばです。
あと最近は夏場限定で紅芋を練り込んだ麺でつけ麺なども提供しているようで、なかなかチャレンジャーなところが好感が持てるのでした。
注文のシステムもシステマティックで、券売機で食券を買うスタイルで、電子マネーも幅広く使えます。
沖縄おまけうんちく:沖縄方言の発音について
さて先ほどの番所亭のメニューの中で「そば」ではなく「すば」ってなっていることに気がつかれた読者もいらっしゃるでしょうか?
これは沖縄方言の基本に基づいてます。
沖縄では「アイウエオ」ではなく「あいういう。」
沖縄方言(あくまでも沖縄本島の首里周辺の言葉です)の母音には「え」と「お」が本来存在せず、「え」は「い、」「お」は「う」と発音されます。
だから「おきなわ」は「うちなわ」で転じて言いやすく「うちなぁー」です。自分達は「うちなんちゅ(沖縄人)」
ちなみに沖縄の方言は沖縄本島内でも隣町に行くとオジー、オバーの喋る言葉は微妙に違い、離島になるともうほとんど会話にならないほど違う言葉になります。いわゆる沖縄方言の標準語とされる「首里言葉」と宮古島や石垣島などの離島の言葉は言語体系こそ日本語に準じてますが、発音や単語は特に日常会話では大きく異なり、近年、沖縄県が沖縄のアイデンティティーを取り戻そうという大義名分の上に「うちなーぐち」を取り戻そう!などと「首里言葉」のみが沖縄方言だとして押し付けていますが、それこそそもそも本末転倒、琉球王国時代の離島への権力の押し付けと抑圧と全く同じで離島のアイデンティティの否定だと思うのでした。
沖縄本島のグルメ発信基地!読谷村には沖縄グルメの「全て」が集約されているのだ!!
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