ヴィアマーレ

ダイビングサイト紹介:コウリ残波

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ダイビングサイト紹介:コウリ残波

読谷村を中心とするヴィアマーレが誇る幾多のオリジナルポイント! 今回ご紹介するのは「コウリ残波」

 

 

 

 

 

コウリ残波はある意味、戦後の戦跡でもあります。

「コウリ残波」とは「壊れた残波」の意味。残波岬の沖合のこの小島は、戦後、艦砲射撃の的として集中砲火を浴び続け、どんどん小さくなっていったそうです。周辺には飛び散った岩が散乱し、直近の水底には今でも薬莢の残骸が散乱しています。ダイビングのポイントとなっているのは島からは少し離れた二つの干出岩の周辺になります。

 

 

特徴となる二つのアーチと沖合に屹立するタワー

残波周辺の特徴としてリーフから急に深くなるドロップオフはそのままに、ここコウリ残波ではさらに複雑な地形が楽しめます。まずは沖合に屹立したタワー状の地形。こちらは当店では「バベルの塔」と名付けてます。そして二つのアーチというかむしろ洞窟。基本的なコースとしては、エントリー後、まずはバベルの塔を一周して、その後ドロップオフ沿いに西へ、その後浮上しながら水深5mくらいの水路を戻ってメインのL字型のトンネルをまずは上から下に入っていきます。トンネル内はカラフルな腔腸動物が群生していて、逆光のシルエットがウリです。その後穴を抜けて東征するともう一つのトンネルが。今度は水深10mほどから入って、入り口に向かって浮上します。いずれも狭いのと、水深の変化がありますので、耳抜きや、浮力の調整に注意するようにしてください。結構ダイビングの基本的なテクニックを駆使するダイビングになりますので、スキルアップのいいトレーニングにもなるポイントです。

 

通称サロンパス、スミレナガハナダイのハーレム!

水深が深いので基本コースとはちょっとはずれますが、水深25mほどには通称サロンパスと呼ばれるスミレナガハナダイのハーレムを見ることができる根があります。スミレナガハナダイなど、ハナダイの仲間は1匹のオスがハーレムを築いて、複数のメスと群れるのが定番なのですが、ここは少し奇妙で、メスと群れているトップは、メスからオスに性転換中のいわゆるオカマ?いやメスからオスなのでオナベ?で、正真正銘のオスは少し離れた深場で孤高のオスを演じています。高倉健かぃ!ってツッコミたくなる不思議な光景なのでした(笑)

 

神出鬼没のナポレオン

残波岬に広範囲に生息しているナポレオンですが、残波のナポレオンのファミリーはおそらく6個体程度、しかも回遊範囲が広すぎて出会えたらラッキーなレベルです。最近ではここ、コウリ残波での目撃例が一番多いです。あとはウミガメもよくみます。

 

2本目に多用されるポイント

残波岬としては比較的浅い水深でも十分に楽しめるポイントなので、午前中に2本目によく潜るポイントとなります。

 

この記事を書いた人

案納昭則

潜水歴四十年、総本数12000本を超える現役のSSI(スクーバ・スクール・インターナショナル)インストラクターでありJPS所属の職業写真家。
2003年にNHK「趣味悠々〜水中散歩を楽しもう(全7回)」講師を担当。上智大学外国語学部フランス語学科中退。
NPO法人沖縄県ダイビング安全対策協議会事務局長を歴任。

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